2023年12月のこと

 


私が橋本くんを好きなことって、人生のバグみたいだなってずっと思っていた。

 


バグとは言っても悪いことではなくて、全く予想していなかったところに落とし穴があった、みたいな感じ。

自分に橋本担というラベルを貼ってからそれなりに月日が経った。初めは自分が彼らの事務所文化に触れる日が来ることすらも信じられなかったのに興味本位でたまたま足を踏み入れて、その中で特別な1人を作って、しかもそれが今まで好きになったことのないタイプの橋本くんで、一緒に年月を重ねることになるなんて、もっと考えていなかった。


私のABC座初日、終わった後にどんな気持ちになるのかわからなくて緊張感があった。初日からネタバレを見ずに過ごして、どんな舞台になるのか期待もあった。色んな気持ちがごちゃ混ぜになったまま幕が開いて、5人の姿が見えた時に1番に思ったことは、「なんか橋本くんがすごくかっこいい気がする」だった。

もちろん橋本くんは普段からかっこいいのだが、纏う空気というか雰囲気が少し違う気がして初手から驚いた。


思い返せばこの回は開幕して間もなかったので、本人たちもあまり河合さんの卒業(脱進)に実感が湧いておらず、最後の挨拶でもそんな話が出ていたし、私はこの後も観劇の予定があったのでネガティブな感情に足を引っ張られずに済んでいたのだと思う。どんどん流れていくメドレーを1曲も逃すまいと目に焼き付ける中、伸びやかな歌声やキレキレのダンスが頭から離れなかった。

そして2幕のソロ「crazy about you」。セットなどはなく、ジュニアがバックについて踊る5人のみのシンプルなステージだったのだけど、白シャツで、ハンドマイクで、生歌で、命を燃やして踊る橋本くんに心を動かされた。2016年のアルバムに収録されていて、いろんな演出で何度か披露された曲だったけれど、今回のステージが1番よかったと心から思った。以前の橋本くんからパフォーマンスが確実にアップデートされていると感じた。私には、帝国劇場のステージを身1つで成立させたことが、これからの未来を背負う「覚悟」に思えてならなかった。

 

本人が言っていることで、橋本くんは気分にムラがある人だ。1度の観劇で言えることではないぞと自分に言い聞かせてはいたものの、この日連番した橋本担の友人も同じように感じていたらしく、その後も観劇したり、別の日に入った友人に話を聞いていくたびに気持ちが確信に変わっていった。


今回のABC座は最後の曲前に1人ずつ挨拶をする時間があった。ある日橋本くんがジュニア時代に帝劇に立った話をしてくれた。

「振付師さんに、1公演で1人ファンを掴め。そうしたら1カ月で30人ファンができると言われた。今はここにいる全員をファンにさせるようなつもりでここに立っています」

この話ですべて帳尻が合ったような気持ちになったし、それがパフォーマンスで伝わってきていたことにただ感動した。


正直、コロナ禍に入って彼らへの熱は以前よりも落ち着いていた。それは直接会えない日が続いたことだったり、新曲との相性だったり、色々理由はあったと思う。でも今回のパフォーマンスを見た私の気持ちは、好きになったばかりの頃そっくりのときめきで、それを今の橋本くんが引き出してくれたことがとても嬉しい。橋本くんが今回メンバーにとってもオタクにとっても大切な節目になるABC座に、真摯に向き合ってくれたことが伝わってきたことも嬉しい。きっと私は、また橋本くんに惚れ直したのだと思う。

 

これは担降りブログだ。以前の橋本くんから今の橋本くんへの担降りブログ。一度目はたまたまのタイミングが引き寄せてくれたバグだったかもしれないけれど、今回はきっと偶然でもなんでもないんだろう。しかも、もっとラベルをつけるならば「パフォーマンス出」ということになる。これって最高なことなのでは?


河合さんの卒業公演だというのに、橋本くんの話ばかりするのはかなり不躾かもしれない。もちろんこの期間は5人のことをたくさん考えたけれど、橋本くんの1ファンとして、この気持ちは新鮮なままどこかに残しておきたいと思って今ブログを書いています。


web企画で自分をプレゼンする質問を引き当てたのに短所を9個並べた橋本くん。ネガティブな自省の解像度が高くて笑ってしまったけど、そんな短所が見えなくなるくらいの強いかがやきがあることを、今はもっといろんな人に知ってもらえるといいなと願うばかりです。

 

4人になってからの未来は以前よりもけもの道かもしれなくて、それは本人たちもよくわかっていると思う。でも私はえび座の橋本くんを見て、少しだけこれからが楽しみになりました。近いうちに4人のパフォーマンスを見られる日が来ますように。

私の大切なものばこ 2019年A.B.C-Z短歌まとめ

明けましておめでとうございます。今年のえびちゃんも1月からステージが控えて盛りだくさんですね。自分のペースでのんびり応援していこうと思っています。

 

さて,昨年・2019年は以前の自分と比べて多くのA.B.C-Z短歌を詠むことができましたので,一年間でできたものをまとめます。メンバーによって数に差があるのですが,ご了承いただければと思います。

 

☆ 戸塚田

1.青春をフルコーラスでうたう君 の脇で譜読みを続けてる僕(戸)

2.火傷したインスタントのみそ汁と美学などからずらかる夜さ(戸)

3.乾杯をするため一時休戦すまだまだ夜は長いんだから(塚)

ラジオでの手紙を経て。 

 

(単発)

4.胃,腸,へそ まとめておなかと呼ぶならば この世すべても愛と呼べるさ(戸)

 

☆ 五関くん誕生日

5.眩しくて目が開かない? 数分前大きな稲妻? 気のせい気のせい

6.今日の昼? 昨日の夜に残ってた自信にお湯をかけて食べたよ

7.献花台用意するからご自由に踊らん俺を供養してくれ

 

☆ 橋本くん誕生日

8.もし雨が降っても外に出てきなよ ネオンライトで星見しようよ

9.暗がりは光のためにあるものでおれは正義のためにありたい

 

☆ Going with Zephyr ツアーによせて

10.醒めた夜も氷が音を立てるから足が勝手にスウィングしたがる(五)

11.永遠を呪文のように唱えてる俺たち魔法使いになるんだ(郁)

12.おれは対さみしがり用ロボットで愛をいただくまではどかない(橋)

13.LOVE使いは猛獣使いであるべきだ俺ともなればムチも捨てたよ(戸)

14.跳ぶときは心も身体も空っぽで拍手が俺にようく響くさ(塚)

 

☆ ふみとさん誕生日

15.所在地は誰も知らないままでいい深夜の孤独の寄る辺にするから

16.「美しいものを」と集めたコレクション思い出ばかりになってしまった

17.抗菌のガラスケースに入れておこういつか心に刺さった破片も

18.相応になるまでなんとかやるからさ展示されたらみにきてくれよ

ふみとさんの心にある美術館がテーマでした。 

 

☆ 戸塚さん誕生日

19.ロマンスとロックンロールは同じロのきょうだいとして俺に生きてる

20.どれもこれも並行世界のほんとうでもしもだなんてことはないのさ

21.もう行くよ朝の光が信号に反射してよく見えないうちに

 

☆ 短歌企画「J31gate」に寄せたものとその周辺(すべて橋本くん)

 〇 お題「色」

  22.おれはもう怖がらないよこの赤を愛だといって塗りつぶすのも

 〇お題「冬」

  23.白い息となかよくなろうといつもよりやさしい歌を歌って帰る

  はしもとくん本人がプレバトで1位をとった俳句「口ずさむ アトムの出だし 冬銀河」の返しです。

  24.暮れていくはやさが怖くて大声で歌ってかき消す4時半の鐘

  25.ものさみしい庭になる実がかりんだと知る君との帰路宝物にする

 

☆ 塚田くん誕生日

26.忘れたな今何度目の人生か まあ代わりばえもないんだろうし

27.掴めても掴めなくても星は星。つめたい夜を照らしてくれる。

 

来年もたくさん詠めたらうれしいな!

お付き合いいただきありがとうございました!

奇子観劇における水戸満喫のすゝめ(食事編)

前回記事に引き続き、水戸ガイド。今回は食事編です。水戸駅北口周辺から会場となるACM劇場の間、もしくは近くにあるお店を、今回も独断と偏見でご紹介させていただきます。

前記事ではアクセスのことを書かせていただきました↓

maplag.hatenablog.com

駅→劇場に近い順番で書いていきたいと思います!

 

○カフェ

プロカフェ

北口から歩いてすぐのところにあります。昔ながらのコーヒー屋さんで、ドリンクメニューがとっても豊富。軽食もとれます。マスターがとても気さくでステキな方で、一人でも入りやすいです。

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8006119/

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cafe202

かわいくっておいしいかき氷が食べられるお店です。芸術館のすぐそばから駅近に移転されました。夏はおそらく大忙しなので並ぶ可能性が高いです。時間に余裕があれば行ってみてください。Twitterアカウントで情報を発信されているので、チェックしてから向かうのが吉と思われます。

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トロピカル(日曜定休)

駅から少し歩いたところにある純喫茶です。 レトロで雰囲気ある店内で軽食を食べられます。ナポリタンがとってもおいしいです。8時からやっているのでモーニングでゆっくりしたい方にもおすすめです。

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8008203/

 

フルーツバスケット(日曜定休)

駅と劇場のちょうど真ん中くらいにあるお店です。駅から10分くらい。くだもの屋さんの2階にあるカフェで、季節のくだものをつかったパフェやケーキが食べられます。軽食もありますがやっぱりおやつがオススメです。

 https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8005574/

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サザコーヒー

茨城発祥のコーヒー屋さんです。水戸駅南口(駅から直結)と、ACM劇場近くにある京成百貨店に入っています。本格的なコーヒーを飲みたい方にも、一休みしたい方にもおすすめです。カステラショートケーキがおいしいです。

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8011456/

 

トロワシャンブル

駅南にもありますが、ACM劇場近くの京成百貨店の中に入っています。(どちらかというと裏側? にあります)おいしいコーヒーが飲めます。静かな空間なので、おしゃべりをしたい方よりも落ち着いて過ごしたい方におすすめです。 

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8006339/

 

チャペル(日曜定休)

芸術館を通り過ぎた泉町三丁目にあるこぢんまりとした喫茶店ですが、飲み物に追加料金を払うとタロット占いをしてもらえます。仕事のこと、恋愛のことなど、けっこう当たると地元で話題です。占い屋さんで占ってもらうのにちょっと抵抗がある……という方でもハードルが低めなので、気になる方はぜひ。長居するのには向きません。

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8008186/

 

○ごはん(居酒屋含)

宮下銀座

飲み屋さんがひしめくアーケードです。駅から5分ほど歩いたところにあります。くしかつ、お寿司、バーなど色んなお店があります。飲み屋さんで迷ったらここ! 私のオススメはもつ屋さんです。

宮下銀座 http://miyagin.fun/

高嶺(もつ焼き屋さん) https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8012195/

 

多国籍dining BACK PACKER

宮下銀座の入り口にある多国籍料理のお店です。ハンバーガーが有名。飲み物の種類が豊富で、地ビールなども飲めます。軽く飲みたい方も、がっつり飲みたい方もおすすめです。

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8017087/

 

ビストロエンドウ

駅から歩いて10分くらい。アパホテルの2階にあるお店です。くくりとしてはイタリアンとなっていますが、パスタやピザはもちろん、ローストビーフ丼やスンドゥブなどいろいろ食べられます。サラダバーも有機野菜が好きなだけ食べられて健康になった気がします。 こちらも営業時間が長いので迷ったら行けるお店の一つです。

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https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8000537/

 

DAYSMART

劇場近く、ACM劇場の裏にあるコーヒーとサンドウィッチのお店です。イートインがありますが、席数は少し少なめです。テイクアウトして芸術館の広場で食べるのもいいかも。

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8018605/

 

omise

おみせというお店。劇場の目と鼻の先にあります。あまり見ないミートソーススパゲッティ専門店です。パフェもあります。お店自体が少し小さいので、休日は早めに行く方がいいかも。

https://tabelog.com/ibaraki/A0801/A080101/8016064/

 

 

 かけあしで書いてしまいました。思いついたものがあればまた追加します。分からないことがありましたら、できる範囲でお答えしますのでマシュマロなどに質問いただければと思います。

こちらの記事、少しでも参考になれば幸いです。それではみなさま、よい水戸遠征を!

奇子観劇における水戸満喫のすゝめ(交通編)

 

久しぶりにはてなブログにて筆を執ります。GWはいかがお過ごしでしょうか? 私は自担の舞台観劇に考察読解に精を出し、おたくとして充実した日々を送っております。

今回記事にするのはまた別の話です。先日、我が軍のリーサルウェポン(?)、五関晃一さんの主演舞台「奇子」が発表されました。初めての主演舞台にわくわくしながらチケットの情報、劇場の情報とHPを追っていくと紀伊國屋ホール、大阪のサンケイホールプリーゼ、水戸芸術館ACM劇場……え、水戸!? 水戸でやるの!? なんで!?

東北なのか関東なのかというグレーゾーンに位置している茨城*1。水戸は東京から比較的近い位置にあるためか、私の今までのジャニオタ人生でその名前を耳にすることはほとんどありませんでした。*2そんな土地に、五関くんが来る。しかもプレビュー公演。ひしひしと嬉しさを噛みしめると同時に、頭によぎるのはえび担さんのこと。もしかしたら、今回の観劇で初めて水戸にいらっしゃるという方もいるかもしれません。せっかくなので、観劇以外にも楽しい思い出を作っていただきたい! ということで、持っている知識の範囲ですが、水戸ガイドの記事を書かせて頂きます。すべて独断と偏見によるものですのでご了承いただき、参考にしていただければ幸いです。(茨城にお金を落としていただければ、またえびちゃんが来てくれるかも、という淡い期待も抱きつつ……)*3

 

 

○水戸へのアクセス

東京から水戸へのアクセスはざっくり2種類あります。

①電車

一番分かりやすい方法がこれです。東京や上野から「常磐線」に乗って水戸へ向かいます。乗り換えなしで行けますが、普通列車に乗るとだいたい2時間程度かかります。もっと時間を節約したい方には「特急ひたち・ときわ」がおすすめです。こちらに乗ると乗車時間はほぼ半分の1時間と少し。新幹線と同じように席の予約もできるので、確実に座って移動することが可能です。(特急料金がかかります。+1500円くらい)

 

②高速バス

東京駅八重洲南口から水戸駅行きの高速バスが出ています。そこそこの頻度で出ていますので、こちらを利用するのも良いかもしれません。所要時間は約2時間で、片道2000円ちょいなので、普通列車に乗るよりも少しだけ安いです。バスによってはACM劇場の最寄りのバス停で降りることも可能です。

http://www.ibako.co.jp/highway/mito-tokyo/from_tokyo_highway.html

詳しくはこちらをご参照ください。

 

ACM劇場へのアクセス

ACM劇場は「水戸芸術館」に隣接している劇場になります。水戸駅北口にあり、駅から徒歩25分。公演中は7月で暑いことが予想されますので、バスに乗ることをオススメします。

バスは水戸駅北口から芸術館方面に向かうものがたくさん出ています。乗り場も多いので迷うかもしれませんが、4~7番のどれかに乗れば最寄りのバス停「泉町一丁目」に着くので大丈夫です。だいたい10分くらいで到着します。

ここで注意しなくちゃいけないのが、支払いです。水戸駅から出ているバスは、現時点でSuicaなどのICカードに対応していません。ICカードで使えるのは「いばっピ」という名のローカルカードのみです。東京のバスと同じように乗るとあとからびっくりするかもしれませんので、乗車時に整理券をもらうことと、小銭不足に注意してご乗車ください。

 

○手塚展に行かれる方へ

公演中、水戸では手塚治虫生誕90周年記念の展覧会が開かれますが、こちらの会場は茨城県近代美術館」であり、ACM劇場に隣接している「水戸芸術館」ではありません。観劇の折に来訪をお考えの方は注意が必要です。

ACM劇場が北口にある一方で、茨城県近代美術館は水戸駅南口にある施設で、これら施設間の移動は歩きだとかなり大変です。バスであれば行けない距離ではありませんので、行きたいな~とお考えの方は是非バスを使って行ってみてください。まわりに湖や公園もありますので、ゆっくりできると思います。

 

なんだかかなり書いてしまったな!? ということで、記事を分けます。次回記事にごはん屋さんなどのことを書きたいと思います。それでは次記事で!

*1:いばら「き」です。「ぎ」じゃないです

*2:ふぉゆ福ちゃんがACM劇場に立ったことは知っていました 当時びっくりしたけど

*3:大洗のガルパンや燭台切光忠などの功績があるので

アイドリッシュセブン1stライブによせて

ナナライから一週間が経ちました。胸いっぱいの余韻がまだ続いていて、毎日こんなことがあったなあと思い出してはにやけたり、泣きそうになったりしています。ツイッターなどではたくさん素敵なレポが上がっているので、詳しいことはそちらを拝見するとして、私はこの感情を宝箱にしまっておけるよう、ブログを書きます。お気づきかもしれませんが、ただのポエムです。

 

〇文脈と愛

 個人的な話になりますが、ナナライを見る前、自分の気持ちをないがしろにされるように感じた出来事がいくつかありました。趣味のこともそうですし、職場の人間関係でも、些細なことが重なって傷ついていたのですが、ナナライが終わった後はそれらも忘れてしまうほど復活していました。これも、ナナライが大きな愛をくれたおかげだと思っています。

 私はアイドリッシュセブンのことをとてもていねいなコンテンツだと思っています。アイドル達がそれぞれ名前に数字を持っているから、楽曲の発売がその数字になぞらえた日付であったり、新曲発表に粋な演出をしていたり。アニメでも頻繁にサプライズがあって驚かされました。ライブにおいてもそれは同じでした。ていねいにやるのって、やろうと思ってもなかなかできなかったり、少しでもめんどくさいと思う気持ちが出てしまうとおざなりになったりするものですが、私がアイドリッシュセブンを追いかけ続けているときにそう感じることってありませんでした。これも、運営さんやスタッフさんの愛情がなければできないことだと思います。

 キャストさんの気持ちだってライブ中ひしひしと感じることができました。私は一人ひとりの声優さんに明るいわけではないのですが、こちらに呼びかける声、パフォーマンス、カメラに向かっての決めポーズ、その一挙手一投足がラストへ向かって白熱していくのを見たとき、「キャストさんたちも同じようにアイドリッシュセブンを愛してくれているのかもしれない」と思うことができて、そこでも幸せな気持ちになりました。

 お客さんだってそうです。ユニットごとに変わるペンライトのカラーをはじめとして、センターのキャラクター一色になる瞬間もありましたし、それぞれの挨拶でも順番に色が変わっていました。三月役の代永さんが、彼のメンバーカラーであるオレンジ一色になった会場を眺めて「三月はきっと、泣いていると思います」「三月は幸せに感じていると思います」とおっしゃっているとき、三月の夢の一部になることができたのかと思うと泣けてしょうがなかったです。アイドリッシュセブンを愛している人がまわりにこんなにたくさんいて、その人たちがみんなで幸せになろうとしているのだなと思うと胸がいっぱいで、この瞬間に立ち会うことができて本当によかったと思いました。

 KENNさんがごあいさつでおっしゃっていましたが、アイドリッシュセブンの楽曲はストーリーが前提としてあって、大きな意味をなすものが多いと思います。一人ひとりのキャラクターの言動にも背景や文脈が大きく関わってきます。今回のライブが大成功を収めたのも、今までアイドリッシュセブンが歩んできた道や、それぞれの背景、文脈が見せてくれたものなんじゃないかって思います。だから、繰り返すようですがアイドリッシュセブンの歩む道に、ちょっとだけ参加できているということがたまらなく嬉しいし、誇りです。

 

増田俊樹さん という指揮者

 「Perfection Gimmick」は、陸と交代して、一織がセンターを務める曲です。初めてセンターを経験する一織が様々な覚悟を背負って歌う曲でもあります。(詳しくはストーリーをご覧ください)私は発表されたときからこの曲が大好きでした。ファンに向けたすごく強いメッセージソングだと思ったからです。センターが交代してなにかあったのでは、と心配するファンに、これは仕掛けだ、アイドリッシュセブンがもっともっと前に進んでいく魔法だ、だから大丈夫。そんなことを語ってくれるような曲だと思っています。だから一織は、この曲を完璧に歌う必要があったと思います。ライブでイントロが流れ、一織役の増田さんがモニターに映し出されて、息を呑みました。目が覚悟の色をしていたからです。この曲はライブ序盤に歌われたのですが、前に歌われた数曲とは声色も表情もちょっと違う増田さんを見て、一織なんだとすぐに気づいて、夢中になりました。間奏で一人だけ突いている拳の強さに、操られたように踊るほかのメンバーに、泣きそうになりました。さっきまで楽しく明るいアイドリッシュセブンを応援した会場が少しだけ緊張を帯びたきがして、この空間を掌握して操っているようにさえ見える一織、もとおい増田さんから目を離すことができませんでした。増田さん、すごい人だ……!映像が出たらパフェギミのリピートが止まらなくなりそうです。

Perfection Gimmick

Perfection Gimmick

  • provided courtesy of iTunes

パフェギミはいいぞ

 

 

白井悠介さん あなたもとってもずるい人

 この世界における私の自担(=推し)は彼が演じている二階堂大和さんです。めがねをかけているルックスとか、ファッションとか、醸し出す雰囲気なんかが、キャラクターそっくりであることは知っていたので、ライブでいざ彼を見るとなったらどうなっちゃうんだろうとドキドキハラハラしていました。ふたを開けてみると立ち振る舞いが大和さんそのもので、彼がセンターを務める「GOOD NIGHT AWESOME」は白井さんが大和さんを演じているのか、大和さんが白井さんの体を乗っ取って歌っているのかわからなくなってしまうほどでした。私ももう釘付けになってしまって、ひたすら緑色のペンライトを振りました。

めがねを外すところが見たい! と騒ぐ客席に向かってへらっと「また今度な」と言う白井さんは本当にずるい大和さんそのものでした。そんな白井さん、ライブ最終日の夜にラジオに出演されていて(タフだ!)、裏話などをお話ししていました。ちょっと聴いてみると、「大和は(ライブで)泣かないと思って」と涙を流さなかった理由をおっしゃっていたのですが、そののちに代永さんのツイッターで打ち上げで白井さんが泣いていたことを全世界に発信されてしまっていて、かわいいな、と思ってしまったのと、その控えめさと、自分が泣いたことを言わないずるさで、みるみる好きになってしまいました。大和さんがあんなにずるい人なのは、白井さんのおかげもあるのかもしれない。あれから、白井さんをちらっとおみかけするたびにときめいてしまう体になりました。どうしてくれる!

 

小野賢章さん という青春

 ナナライの感想でよく見かけるのが「アイドルたちは実在した」という話です。声優さんたちはアイドルたちのMVとまったく同じダンス・動きをしていたり、客席へ呼びかける言葉や行動がキャラそのもので、アイドリッシュセブンのいる世界と私たちのいる世界との境界線がほんとうにあいまいになっちゃったなと思いました。そのなかでもなんだかアイドリッシュセブンのセンター・七瀬陸役の小野賢章さんは格別だなと思いました。

 小野さんは2日目・千秋楽を終えた後にツイッターに写真を投稿しています。最終リハの後に、アイドリッシュセブンのキャスト7人がデビュー曲を踊りながら、口ずさみながら歩いて、私はそれを見た瞬間に心が掻きむしられました。あまりにもうつくしくって。おとなたちがぞろぞろと道で歌いながら、踊りながら歩くなんて傍から見たら不思議に思われるようなシチュエーションをみんなそろって実現してしまうイノセントさと、まぶしさで、心がぐちゃぐちゃになりました。様々な理由からアイドリッシュセブンになった作中の彼らが、7人一緒になることで初めて送ることのできる青春の日々と重なって涙が出ました。後に白井さんが「小野さんがはじめて、それとなしにみんな続いてああなった(意訳)」とおっしゃっていて、私は小野賢章さんという方の詳しいことを知らないのですが、魂が陸の色をしているのだなと思いました。優しい世界に巻き込んでいくパワーや、作品中でも言及されている「訴求力」に陸の魂をみました。小野さんがこの作品の真ん中に立つ方であることがほんとうにうれしいです。

 

 なんだか気持ちが先走ってまとまらないブログになってしまいました。ほかにもいろんな方に心を動かされまくったのですが、その話はまた今度の機会にするとします。たくさんの努力とやさしさと愛でできたライブ、本当に行けてよかったし、一生の現場になりました。キャストさんが何度もご挨拶でおっしゃっていた「アイドリッシュセブンはここが始まりです」という言葉。かみしめて、これからもその行く先を楽しみに応援していきたいと思います。アイナナ最高!

 ここまでお読みくださりありがとうございました。

 

WiSH VOYAGE

WiSH VOYAGE

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ジャニオタの人もそうでない人も 橋本ソロ充、見とかない?


 

突然ですが、橋本良亮くんをご存じでしょうか。

残念なことに今は、テレビだけではめったにお目にかかれぬ彼。ジャニーズのアクロバティックグループ、A.B.C-Zのセンターです。そんな彼が昨夏に開催したソロコンサートを収録したDVDが、来月発売されます。私はこのコンサートをめちゃくちゃ推したい。見てほしい。そして橋本良亮くんに、A.B.C-Zに出会ってほしいのです。

なんでこんな記事を書くかというと、A.B.C-Zのファンってジャニオタ外から突然なる方が多い気がして。バンギャだったり、ヅカオタだったり、2次オタだったり……年代も種類(?)もかなりいろいろ。かくいう私も数年前まではジャニーズ文化がこわいと思っていたサブカルオタクでした。そんなオタクたちが惹かれているのだから、ほかのグループとちょっと違った親しみやすさや魅力があるグループなんだと思います。しかし本人たちはメディアより舞台に立つことが比較的多く、出ても魅力がわかるまでにはちょっと時間がかかる……。だからこの記事が少しでも橋本くんとA.B.C-Zに興味を持つきっかけになってほしい! という思いで筆を執っております。

 

前置きが長くなりました。ここからソロコンサートの個人的推しポイントを紹介します。長いな~と思ったらMCのところまで飛ばしてください。

 

・顔

顔がとにかくいい。パフォーマンス中かっこいいのはもちろん、ひたすらかわいい。昨年のソロコンは「ハシツアーズ~もうかわいいなんていわせない~」というタイトルの通りかわいいと言われるのを嫌がっていた橋本くんですが、最終的には「もうかわいいでいいよ……」と認めていました。そう、今年の橋本くんは自分のかわいさを受け入れたひと味違う橋本くんだったのです……とにかくかわいい。OP映像からかわいい。色のサングラスをかけてかっこつけてみたり、「HAPPY BIRTHDAY」とかたどられたサングラスをかけておちゃらけてみたり。これだけでもかっこよさとかわいさの両方が楽しめちゃうのに、さらに素敵な橋本くんを一公演分じっくり楽しめる。最高です。

 

・パフォーマンス

コンサートの正式名称は「橋本ソロ充 観とく?~りょうちゃんとぱ★り★ぴ★~」。……ページ閉じるのもうちょっと待ってください。このタイトル、橋本くん本人が考えてつけたものです。テーマはそのまま「ぱりぴ」。この時点でだいぶふざけてるのですが、パフォーマンスは本気です。A.B.C-Z仕込みの激しいダンスもお手のもの、スタイルのいい橋本くんがキレキレで踊っているのを観るだけでも元が取れるというもの。そして橋本くんの得意分野である歌は、生で歌っています。ジャニーズの諸先輩方の歌をカバーしたりして、アップテンポのものからバラードまで幅広いレパートリーが楽しめます。今回私が好きだったのはバンドバックでがっつり歌うTOKIOの「リリック」、ジャケットプレイが至高、クールな堂本光一さん「SOLITARY」、スタンドマイクでおしゃれに踊る持ち歌の「Whippy」、着ぐるみのうさちゃんと一緒に歌い踊る(かわいい)「秘密の愛」。いろんな橋本くんが一気に楽しめます。

 

・MC

私が一番推したいのはここです。ここを推したいがためにブログ書いてます。橋本くんは千葉ですくすく生まれ育ったちょっとおバカなわんこヤンキー。パフォーマンスをみて「チャラくって怖いかも……」と思っても、MCが始まるとさっきまでダンスフロアだったステージが急に居間になり、ゆるいトークが始まるので怖がる必要はありません。しかも、お客さんと話す話す。「私、橋本くんと友達だったっけ?」と思うくらい客席との距離感は詰まっています。神様ってなんだっけ。

 

○橋「はなしかけていいよー」お客さん「かっこいー!」橋「ありきたりなのいらない! そういうんじゃなくって!!ガソリンのにおいはハイオクとレギュラーどっちが好き? とかあるでしょ!!」マニアック

○(のどの強さをお客さんに褒められ)「そうそう、おれのどだけは強いの。もはやのど。のどって呼んで」→この後の公演で“のど”と書かれたうちわを持つ人が続出

○「寝る前に考えちゃう。おれこんなにカッコイイ人たちがいる事務所にいていいのかなって。病んじゃう。女子だから、おれ」悩み方がギャル

○「でも朝になるとやっぱいけるわって思う」ポジティブ

○お客さん「かわいい~!」橋「おれかわいいよ。かっこいいし、天才だし、B型!!」

○お客さん「うさ耳やってー!」橋「え? クソ耳? そんなこと言っちゃだめでしょ!!」聞き間違えがひどい

○(お客さんに森の英訳を聞かれ)「森って英語あんの?」バカ

○お客さん「フォレスト!!」橋「ほうれんそう!?!?」

○(プロデュースしたコンサートグッズの売れ行きが上々で)「どうです? この自信に満ちあふれたバカ!!!!」

○突然染めた髪のキープができるシャンプーをおすすめしてくる

○突然サンドイッチをおすすめしてくる「俺食べロガーだから。本番5分前まで食べログ

○突然好きなお菓子ランキングを発表する

キャベツ太郎(好きなお菓子1位)が貼られたうちわを客席に見つけ自ら取りに行く

○黒髪と金髪どっちがいい? と客席にアンケート調査

 

などなど、ほかにもたくさん。気になった方は親切な方がレポを上げてくださっているので、ツイッターで探してみてください。

 

○毎年この会場でコンサートやらせてくれてありがと~と天を仰いで叫ぶ

○「衣装かっこいいでしょ。時間ない中スタッフさんに作ってもらったんだよ」

 

ゆるゆると自由なトークが繰り広げられていますが、いろんなところで気配りしている優しさ、素直なところもにじみ出てほっこりもできる会場参加型MC、是非とも体験してみてください。

 

・ぱりぴコーナー

テーマに則った橋本くんによるDJコーナーです。ネオンでハート型に「ぱ★り★ぴ★」と掲げられた台(通称ぱりぴ台)で踊りながら、アレンジされた持ち曲に合わせて合いの手SEを入れていきます。これがめちゃくちゃ楽しい! 後半にはJr.たちとのシャッフルダンスもあって踊りごたえ、見ごたえ抜群です。

 

・ステージング

橋本くんのソロ公演は過去3年間すべてA.B.C-Zメンバーの五関くんがプロデュースや振り付けをしています。グループ最年少(24)で一番背の高い橋本くんと、グループ最年長(32)で一番背の低い五関くん。初めてのソロコンで「不安だった(本人談/ニュアンス)」ところからの成長をずっと見ている五関くん。この関係性だけでときめけます。公演が始まる前、二人の対談で五関くんが「ソロでは橋本を神格化したい」と発言していました。言葉通り、今年のステージは客席降りを減らして「魅せる」演出が多かったように思います。最たるものがレーザー。「hazy love」ではステージに刺さるように銀色の光線が降り注ぎます。ぎらぎらと動くレーザーはオタク界隈で「五関様の殺人レーザー」と称されていました。どんなものなのか、是非その目でお確かめください。

 

 

いかがだったでしょうか。少しでも橋本くんと、ソロコンの魅力が伝わっていれば幸いです。

なんと今回ご紹介したソロコン映像、グループのコンサートDVDの特典映像なんですよね。つまり、ライブDVDを1枚買うともう1枚ついてくる状態。グループもソロも、両方楽しめます。(グループの方も激おすすめです。それはまた別の機会に)単価は安いとは言えませんが、DVDを2枚買うと思えばすごく安いです。コスパどうなってんだ。

 

(オムニ7で予約すると安いです)


彼のコンサート、「考えるな、感じろ」なところがたくさんあるので、百聞は一見にしかず。橋本くんと一夏の熱い恋、してみませんか。

「A.B.C-Zが好きだ」という武装

 

 

8/9に横浜アリーナで行われたA.B.C-Zのコンサートツアー,5stars 5years tourに行ってきました。一年中現場のあるA.B.C-Zといえど,コンサートは一年ぶり。大阪は行かなかったのでこの日が自分の初日でした。

 大阪城ホールでの公演が終わってからいろんなレポを読んで,自分がキラキラのA.B.C-Zに立ち会ったらどうなってしまうんだろう、って何度も考えて。でも始まってしまえばあっという間で,楽しいなあ,やっぱり大好きだなあなんて思いながら,ジェットコースターのように時間が過ぎ去っていった……というのが正直な感想でした。そんなこともあってか,みんながどんなことを話していたか,どんな表情だったのか……なんて細かいことを全く覚えていなくって驚いています。終演後にお友達と話をして,少しずつ記憶を取り戻すことができました。

 

 そんなポンコツな私の頭にも,アンコールでのふみとさんの挨拶はずっと引っかかっていました。

 

「ぼくたちについてくると悔しい思いとか,ファンのみなさんもすることがあると思います」

 

 それはそれはどきっとしました。ふみとさんはその大きな目に映るキラキラの海の向こうに,冷たくて暗い川が絶えず流れていることを知っているのだなと思いました。同じくして,ふみとさん自身だってあまたの悔しい夜を乗り越えてきたのだな,と感じて,泣きそうになりました。

 

A.B.C-Zのメンバーはその性格をよく「優しい」と称されます。でもきっと,彼らの優しさはただ「優しい」という言葉だけでは済まされないような壮絶さと強さが土台にある。だからこそ投げかけられた優しさは全力で受け取りたいと思うし,改めて背中を押したいと思います。彼らとファンとの愛のキャッチボールはいつも誠実であたたかいから,それに影響されて私自身も少しだけいい方に変われた気がしています。

 

私がこれまでにA.B.C-Zを応援していて悔しいと思う瞬間は,もしかするとあったのかもしれません。でもそれを上回るくらい特大の愛情と幸せをもらうことができたから覚えていません。そして,メンバーからもらった優しさをほかの人にも配ってみようかなとさえ思える。だれがなんと言おうと,「私はA.B.C-Zが大好きだ」って胸を張って言える。彼らのことを好きになって,私もちょっとだけ強くなることができました。そしてこれからもA.B.C-Zを好きである限り,彼らと一緒に強くなっていけるのかもしれません。A.B.C-Zを好きであるという事実は,私にとってとっても頑丈な武装になりつつあります。

未来のことなんて誰にもわからないけれど,いまのA.B.C-Zならばきっと大丈夫。どこまでも行けるはず。今回のコンサートでは,改めてそう思わせてくれました。

 

ハピネスあふれるコンサートツアーをどうもありがとう。

残りのホールツアーでも,たくさんの幸せが降り注ぎますように!

そしてもう一度。A.B.C-Zに幸あれ!!